「ビズラボ」は2007年、私がまだ東京のWEB制作会社に勤めていたころ、副業として始まりました。会社勤めの傍らで踏み出した、小さな一歩でした。その後、ご縁があって移り住んだ京都でも、目立たないながらも地道な活動を続けていました。
正直に言えば、当時は緻密な事業計画があったわけではありません。会社勤めがどこかしっくりこなくて、「いつか独立して、生まれ育った熊本でのんびりと」。そんな、少し甘い見通しからのスタートでした。
いざ、始めてみると苦労の連続でした。それでも、その手探りの日々があったからこそ、今の自分の考えや想いに繋がる、大切な学びを得ることができたと感じています。
2027年は熊本に戻って15年、ビズラボを始めて20年という大事な節目となります。良い経験も、苦い経験も、すべてを糧にして新しいビズラボへと生まれ変わりたい。そう思い、2年前から少しずつ行動してきました。
そして2026年現在、たくさんの人々の支えや助けを頂いて、自分の目指す道がはっきり定まったのです。
この記事では、ビズラボの過去・現在・未来について、私が何を考え、どこへ向かおうとしているのか、率直にお話しします。
「外注業者」という壁
いわばノープランで走り出したビズラボの仕事は、「外注業者」としてお客さまのホームページを制作し、運用管理し、アクセス数を伸ばすことが中心でした。
しかし実際には、制作から集客まで一貫して任されるケースは少なく、「作るだけ」「分析するだけ」といった単発の仕事が大半でした。お客さまと共に未来へ向かっていくような、継続的な関わりがなかなか持てなかったのです。
次第に私は、「このままでいいのか?」と自問自答するようになりました。
ホームページには、企業や団体によってそれぞれ異なる目的があります。事業のステージによって、目指すべきゴールも変わります。
ですが、「外注業者」という一歩引いた立場のままでは、お客さまの本当の想いやニーズを十分に汲み取ることができない。「もっと深く関わっていれば、もっと品質が高く、もっと成果の出るものを届けられたのではないか」と、もどかしく思う気持ちが募っていったのです。
現代マーケティングへの違和感
そして私は、現代マーケティングに強い違和感を感じています。
日々、晒されている膨大な広告には、誇張された言葉や不安を煽る表現があふれています。見るたびに焦りを感じ、気持ちが疲れていく。
広告を出す側も、本来は届けなくていい人にコストをかけ、配信し続け、ミスマッチが生じている。
このマーケティング手法と一線を画す仕事がしたい。そんな思いを抱くようになったのです。
「外注業者」ではなく、「相棒」になりたい
私は、単に外注されて作業するだけの「業者」で終わりたくありません。
毎日そばにいるわけではないけれど、お客さまの想いをしっかり受け取り、同じ目標に向かって共に考え、動ける存在でありたい。派手なアピールでアクセス数を競うのではなく、必要な人に、必要な情報を、誠実に届ける、そんな情報発信の役を担いたいのです。
一言で言えば、「相棒」になりたい。
私が思う「相棒」とは、成果物を届けるだけの存在ではありません。ビジネスに正解はなく、試行錯誤や回り道の連続です。その道を一緒に歩める存在でありたいのです。
だから、企画が決まってからではなく、決まる前から、いや、企画を考えるところから一緒に関わることができれば、もっと良いホームページが作れる、もっと良い情報発信ができる、もっと良い結果に繋げられる。
明日の売上を追うのではなく、お客さまのビジネスが5年後、10年後も誰かの役に立ち、価値あるものとして続いていく。そんな未来を、一緒に目指したいのです。
少ないながらも、数名のお客さまとその「相棒」のような関係が築け始めています。
毎週わずか30分ですが、雑談を交えながらホームページの現況などを共有し、今後の経営方針などをざっくばらんに伺う。この毎週の積み重ねによって、表面だけのコンサルティングや、ミスマッチを引き起こすマーケティングから脱却できたのです。
決して効率のいいやり方ではありません。それでも、20年の学びの中から、ムダのように思えるこの積み重ねこそが大事なんだと確信を持っています。
そして、紆余曲折の先にたどり着く景色を、私はお客さまの「相棒」として、共に見たいのです。
2026年6月15日
ビズラボ代表 志垣 幸始