【速攻解決】WordPressのYahoo!マップがChromeで消えた!描画システムのアップデートエラー対処法
地図が消えた!?Chromeでのみ発生する怪現象
あなたが丹精込めて作り上げたWordPressサイト。その中に設置している「Yahoo!マップ」の埋め込み地図が、ある日突然表示されなくなったとしたら、令和7年の今、どう対処しますか?
「設定を間違えたか?」「コードが壊れたか?」と焦りながら調べてみると、SafariやEdgeでは問題なく表示されるのに、なぜかGoogle Chromeでの閲覧時だけ、以下の奇妙なエラーメッセージが表示されていることが判明します。
Yahoo!マップは地図描画システムのアップデートを実施しました。 「地図の埋め込み」機能の地図が表示されなくなった場合は、地図が表示されないに記載の内容をお試しください。(中略)
このメッセージは、Yahoo!マップの描画システムが新しくなったことで、Chromeの設定と競合を起こし、地図の表示がブロックされているサインです。
この記事では、このエラーの根本原因を解説し、9割のケースで解決するChromeの「ある設定変更」と、それでも解決しない場合のWordPress側のチェックポイントを、具体的かつ迅速に解決する方法を解説します。
1. エラーの根本原因は「描画システム」の競合
このエラーは、あなたのWordPressサイトや埋め込みコードが壊れたわけではありません。問題は、Yahoo!マップ側とブラウザ側の間で起きています。
Yahoo!マップの仕様変更と新しい技術
Yahoo!マップは、より高速で高精細な地図表示を実現するために、描画システムをアップデートしました。この新しいシステムは、高度なグラフィック処理技術であるWebGLなどの最新技術を利用しています。
Chromeの「ハードウェアアクセラレーション」との相性問題
この新しい描画システムが、Google Chromeに標準で備わっている「ハードウェアアクセラレーション(グラフィック アクセラレーション)」機能とぶつかることがあります。
このアクセラレーション機能は、通常、描画速度を向上させるための便利な機能ですが、特定のグラフィックドライバーやブラウザ環境下では、新しい地図描画処理を阻害し、地図の表示が失敗してしまうのです。
つまり、Chromeの「アクセラレーション」機能を一時的にオフにすることで、地図は正常に表示されるようになります。
2. 【最優先】具体的な解決手順:Chromeの設定変更
まずは、最も解決する可能性の高い、Chromeの設定変更から試してみましょう。所要時間は1分もかかりません。
STEP 1:ハードウェアアクセラレーションをオフにする
- Google Chromeを開き、画面右上の「︙」アイコン(メニュー)をクリックします。
- メニューから「設定」を選択します。
- 設定画面の左側メニューから「システム」をクリックします。
- 右側の画面にある「グラフィック アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」(または「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」)のトグルを「オフ」にします。
STEP 2:Chromeを再起動する
設定を変更したら、必ずChromeを再起動してください。再起動しないと設定が反映されません。
STEP 3:WordPressのHPを確認する
再起動後、すぐにWordPressのサイトを開き、地図が正常に表示されるか確認してください。多くの場合、この手順だけでエラーは解消されます。
3. その他のチェックポイント(原因の切り分け)
STEP 2で解決しなかった場合は、キャッシュやWordPress側の環境が原因である可能性があります。以下の手順で原因を切り分けましょう。
🔹 チェック1:ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアする
古いキャッシュが残っていると、最新の描画情報を取得できず、エラーが続くことがあります。
- Chromeの設定メニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択します。
- **「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
- 期間を**「すべて」にし、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れてデータを削除**します。
🔹 チェック2:WordPressの埋め込み環境を確認する
WordPress側のテーマやプラグインが、地図の読み込みを妨害している可能性も考えられます。
1. 埋め込みコードを再確認
Yahoo!マップから取得したオリジナルの<iframe>タグが、WordPressの「カスタム HTML」ブロック(またはクラシックエディタのテキストモード)に、余計な加工なく正しく貼り付けられているか**を再度確認してください。
2. プラグインの競合を確認
一時的に、地図関連のプラグインや、サイトの表示速度を最適化するキャッシュ系プラグインを全て停止し、地図が表示されるか確認します。
- 表示された場合: 停止したプラグインの中に原因があります。一つずつ有効化して原因を特定し、代替プラグインの利用を検討してください。
- 表示されない場合: プラグインが原因ではありません。
3. テーマの競合を確認
もし可能であれば、テーマをWordPressの標準テーマ(例: Twenty Twenty-Fourなど)に一時的に切り替えて、地図が表示されるか確認します。
今後の描画系エラーへの対策
今回のYahoo!マップの埋め込みエラーは、ブラウザの仕様変更と描画システムのアップデートによる相性問題が原因でした。
ウェブサービスは常に進化していきます。このような描画系のエラーに遭遇した際は、まず「ブラウザの設定」または「キャッシュ」の確認を試みることで、スムーズに解決できる可能性が高くなります。
これで無事にあなたのWordPressサイトに地図が復活することを願っています。

