サーバーエラー対策とWordPress「not found」エラー解決ガイド【初心者向け】
こんにちは。今回は、サーバー関連のトラブルに直面した際の経験と、その時に学んだチェック方法、そしてWordPressでよくある「not found」エラーの原因と対策についてまとめました。
サーバーやウェブサイトのトラブルは誰にでも起こり得ます。いざという時に慌てないよう、基本的な対処法を知っておくことが大切です。
サーバーのエラーチェック基本手順
サーバーに何らかのトラブルが発生した際、まずは以下の手順で原因を切り分けていきましょう。
1. サーバー稼働状況の確認
まずは「自分の環境だけの問題か、サーバー全体の問題か」を切り分けることが重要です。外部のサーバーチェックツール(例: Down for everyone or just me?)を使うと、誰でも簡単に稼働状況を確認できます。
2. ログの確認
サーバーに記録されるエラーログとアクセスログは、トラブル解決の鍵となります。
- エラーログ: 404(not found)、500(Internal Server Error)、503(Service Unavailable)などのエラーコードが記録されます。エラーが発生した日時や内容を分析しましょう。
- アクセスログ: 不審なリクエストや、DDoS攻撃のようなアクセス集中が起きていないか確認できます。
3. サーバー内部のエラーチェック
必要に応じて、OSに搭載されているディスクチェックコマンドを実行し、サーバー内部のシステムに問題がないか確認します。 例:Windows OSの場合は chkdsk
コマンド
4. 基本的な対処
トラブルの原因が特定できない場合でも、サーバーの再起動やキャッシュのクリアなど、基本的な操作で解決することがあります。試してみる価値は十分あります。
5. 専門家への相談
自力での解決が難しい場合は、迷わずサーバーのサポート窓口や専門のエンジニアに相談しましょう。無理に自分で解決しようとすると、かえって事態が悪化するケースもあります。
エックスサーバーの強力な監視・保護機能
私が利用しているエックスサーバーには、標準でさまざまな監視・保護機能が備わっています。これらの機能があることで、安心してサイトを運用できます。
- リソースモニター: CPUやメモリの使用状況をグラフで可視化し、過去のデータも確認できます。
- Web改ざん検知: 登録したURLの改ざんやマルウェアを自動で診断し、異常があればメールで通知してくれます。
- WAF(Webアプリケーションファイアウォール): 不正なアクセスや攻撃を自動的にブロックする機能です。
- ファイアウォール・IDS: ネットワークレベルでサーバーを監視し、定期的な脆弱性診断も実施しています。
- サーバーエンジニアによる内部監視: 万が一のトラブル時にも、専門のエンジニアが迅速に対応してくれる体制が整っています。
WordPress「not found」エラー(404)の原因と対処法
WordPressで記事やページにアクセスした際に「not found」と表示される、いわゆる404エラーは、WordPressユーザーがよく直面するトラブルです。主な原因と対処法を見ていきましょう。
主な原因
- パーマリンク設定の不具合: 最も多い原因の一つです。
- .htaccessファイルの破損や設定ミス: サーバー設定に関わる重要なファイルです。
- プラグインやテーマによる競合: 新規追加したプラグインやテーマが原因でエラーが起きることもあります。
- URLの変更や記事の削除: 記事のURLを変更したり、記事自体を削除したりした場合も発生します。
対処法
ほとんどの場合、以下の方法で解決できます。
- パーマリンク設定の再設定 管理画面の「設定」→「パーマリンク設定」を開き、特に何も変更せずに「変更を保存」ボタンをクリックするだけです。これにより、設定がリセットされ、
.htaccess
ファイルが自動的に再生成されます。 - .htaccessファイルの修正 もしパーマリンクの再設定で解決しない場合は、FTPソフトなどでサーバーに接続し、
.htaccess
ファイルの内容を確認してみましょう。必要に応じて、WordPressの初期設定の内容に書き換えることで解決する場合があります。(※作業前に必ずバックアップを取ることを推奨します。) - プラグイン・テーマの一時無効化 問題の原因がプラグインやテーマにある可能性がある場合は、一度すべてのプラグインを無効化するか、テーマを標準のものに切り替えてみて、エラーが解消されるか検証します。
- リンク・URLの再確認 記事やページを削除したり、URLを変更した覚えがある場合は、リンク切れになっていないか確認し、必要に応じてリダイレクト設定を行いましょう。
まとめ
サーバーやサイトでトラブルが起きても、一つずつ原因を切り分け、基本から確認することが重要です。
最近のレンタルサーバーは、エックスサーバーのように強力な監視機能が標準で備わっていることが多く、トラブルを未然に防ぐことができます。また、WordPress特有の「not found」エラーも、パーマリンクや.htaccess
ファイルの修正で解決するケースがほとんどです。